プロフェッショナルはどの世界でもカッコいい。
プロフェッショナルはどの世界でもカッコいい。彼らの語る言葉、所作は観てて美しいものだ。
この映画は、自分がバーテンダーに愛される常連客になりたくなるような気分にさせられるドキュメンタリーである。
世界中のバーテンダーやバーマニアを魅了したカクテル・レシピ本である「シューマンズ バー ブック」の著者であり、自らもミュンヘンのバーオーナーで、かつファッションモデルでもあるというチャールズ・シューマンが、うまい酒やバー、バーテンダーを探して世界中を巡るストーリー。
映画の中のチャールズはもちろんの事、嫌味なくらいかっこいいが、そのことよりも酒を振る舞う覚悟、技術、話術、人間性などのすべてが高いレベルで求められるバーマンという職業の過酷さを思い知らされる。
私にも20年間足繁く通った大阪・北新地の「Bar Vincent Van」というお店があったが、寂しい事に今年2020年の1月に閉店してしまった。この映画を観るとその店に行きたくなった。
マスターの鮫島聖二氏には大変お世話になったものだ。まさにプロフェッショナルと言える仕事をいつも見せてくれた店だった。彼の20年もの間に見せてくれた覚悟・技術・話術・人間性などの全てに敬意を贈りたいと思った。